日本でも古来より使用されている『石屋根』
石屋根は日本でも古くから使用されており、現在でも、東京駅舎、西洋館北海道庁(赤レンガ)山形県庁(文翔館)名古屋高裁、京都府庁舎、大阪中之島中央公会堂、山口県庁議会堂の屋根材として使用されており、歴史ある建築素材のひとつです。
海外においては、古くからヨーロッパなどで、強度、耐久性、耐水性、耐火性に優れた特性を持っおり、永い年月にも変質褪色しないため、屋根材に石屋根が多く利用されております。
今現在も数百年も風雨に耐えて、現在にその美しさを保っているヨーロッパの町並には石の屋根は欠かすことのできないものとなっています。
屋根材に石屋根を選ぶ理由[ポイント6]
①石屋根と瓦どっちが重い
広い面積の石を独自の引っ掛け工法で葺いていきますので、石と石の重ねしろが少なく、現在普及している平瓦に比べ約30%も軽く葺く事ができます。
②夏の屋根裏部屋が暑くない
一般的に『屋根裏は暑い』というイメージがありますが、独自の工法により、屋根部の熱を自然の風力で強制換気することで、従来の屋根以上の涼しさを実現しております。
石屋根とカラーベスト(スレート瓦)の温度差はどのくらい?
こちらの図は石屋根とカラーベスト(スレート瓦)の温度を調べたものです。
無風状態では差がほとんど見られませんでしたが、風がある時(平均風速2.5m/sec)では、屋根表面に大きな温度差が確認されました。
[注]夏期の晴天時の屋根の上では平均風速2.5mです。なおこの数値は数カ所測定値の最も高温値を表したものです。
③メンテナンスフリー
天然石を使用しておりますので一度葺けばノーメンテナンスです。
さらに、再利用ができ施工時にでた残材は土の中へ戻すことも可能です。自然から生まれて自然に帰り、人にも自然にも無害な屋根材です。
④完全リサイクルできる石屋根
釘で止めるのではなく、”石を引っかける”独自の工法により石に傷を付けること無く再利用が簡単にできます。
⑤自然な美しさと耐久性を兼ね備える天然石
弊社で使用している天然石は玄昌石を使用しています。
玄昌石とは、数億年にわたり泥質堆積岩が圧密された地層の地下深くで、地殻変動によってもたらされた高温・高圧によって劈開(へきかい)を生じた粘板岩ホルンフェルスです。
⑥環境・エコロジーな屋根材
天然石なので、生産時はもちろん無公害。
また、アスベストなどの飛散物質も全くなく、二酸化炭素を排出しません。
残材は土の中へ戻せますし、色々な使用方法がございますのでとてもエコロジ―な屋根材です。
≪≪石屋根のカラー≫≫
≪≪石屋根を採用している住宅の施工例≫≫
石屋根の質問集
Q:石屋根は瓦、カラーベスト、ガルバリウム合板と比べて重くないですか?
A: はい、ガルバリウム合板、カラーベストと比べると重いです。
しかし、瓦と比べると石屋根のほうが軽くなります。弊社で使用している石は、瓦一枚の大きさに比べ石一枚のほうが面積が大きく重ねしろも少なくて済み、瓦に比べて、石のほうが負担が少なくなります。
結果として1㎡あたりの重量は石屋根のほうが瓦に比べ軽くなります。重さは和瓦と現在もっとも多く使用されているカラーベストとの中間あたりの重さです。
Q:石屋根で屋根形状を陸屋根にすることはできますか?
A: はい、石屋根で陸屋根の形状にすることは可能ですが、屋根に葺く玄昌石がなくなり、防水仕様になるので外気の熱を伝達しやすくなりますので、夏は若干、暑くなる可能性があります。
また、石屋根に使用している材質は、玄昌石は天然石ですので永久に葺き替える必要はありません。防水仕様は10年保証後、場所によってはやりかえる必要が出てきます。
Q:石屋根にすることにより金額は高くなりませんか?
A: 瓦、カラーベスト、ガルバリウム銅板と比較すると、高いです。
ですが、少しでもコストをおさえお客様に提供するため、加工しやすい粘板岩を使用し、独自の工法により石葺きの熟練技術者でなくても早く簡単に施工することが出来るようになっておりますので、従来の石葺きよりコストは抑えております。
Q:石って割れたりしないですか?もし、割れたり、ヒビが入ったらどうするのですか?
A: 弊社で使用している玄昌石には石層に流れがあり、その流れに沿ってスライスして使っております。
もちろん、自然素材のため1枚ごとに厚さが違いますので、施工時に屋根石の上を歩いて割れそうなものがないかチェックをしています。
そこで厚さや石の目を見て適当でないものは使いませんし、また、割れた時でも1枚ずつ取り替えることが可能な工法になっています。
Q:台風や強風の影響で石の屋根が飛ばされたりしないのでしょうか?
A: いままでの実績からお話させて頂くと石屋根にされて台風、強風で石屋根が飛ばされたということはございません。
おそらくですが、採用してる石を独自の工法で葺く「クールーフ」工法(特許取得)では、屋根石1枚につき、かぎ状になった引っ掛け金具を3か所できっちりと留めるということ。
また、石屋根と石屋根の隙間から風を通すことで、風が石屋根を持ち上げる力がかからないことで対策しております。
Q:大きな地震がきて石屋根が落ちるということは考えられますか?
A: 採用してる石を独自の工法で葺く「クールーフ」工法(特許取得)では、広い面積の石を独自の引っ掛け工法で葺くので重ねしろが少ないため、現在普及している平瓦に比べ約30%も軽く葺く事ができます。
そのため屋根が重くならないので、地震時の揺れなどに対しても構造躯体に負担がかかりませんので、安心頂けます。
Q:石屋根に太陽光発電をのせることは可能ですか?
A: はい、可能です。太陽光発電を設置する場合は、屋根形状、屋根勾配が関係してきます。